いよいよ、勝負の時
- 2023.01.13
- ブログ
文責 講師 南
塾生の皆さん、こんにちは。
改めまして、2023年もよろしくお願いします!
さて、いよいよ大学入試共通テスト、私立中学・高校入試、大学二次試験、公立高校入試が目の前に迫ってきました。
おそらく、多くの受験生が今、人生で一番勉強している時期を迎えていることでしょう。
「努力は天才に勝る」とはよく言いますが、試験は時として運任せになる場合も考えられます。「残り20秒、マークの選択問題が分からない汗」こんな時があるかもしれません。
しかし、試験問題も所詮は人間が作ったもの。
かく言う私も中学校教員の端くれでしたので、テスト問題を作る側でした。
「問題を作る」という作業で何が求められるのか?
今日はそれについて少しだけお話ししましょう。
さて、「問題を作る人」は何を考えて問題を作るのでしょう?
所詮は試験問題。どんなに難しい問題でも正解はあります。
では、正解に近づくテクニックとはどういうものでしょうか?
それを少しだけお教えしましょう。
まず、試験問題を作る人は、当たり前ですが皆さんを点数で評価します。
「どれだけたくさん点数が取れるか?」
「この問題を解ける能力があるかどうか?」これが問題作りの視点になります。
ここで重要なことは、「正解はどれか、よく考えてほしい」ということです。
マーク式の問題では、選択肢が示されます。
そこで「よく考えてもらう」ためには、「ひっかけ問題を作る」ことが一番手っ取り早いですね。要するに、受験生の皆さんに「正解はどれか、悩んでほしい」ということです。
ひっかけ問題の典型的な選択肢にはいくつかのパターンがあります。
「限定的な表現」を使う場合には、その選択肢は外れの場合が多いです。
例えば「天皇は内閣の助言に基づき、憲法に定められた国事行為のみを行う」などです。
国事行為以外にも天皇のお仕事はたくさんあります。被災地の訪問や国体の開会式参加など、天皇陛下はとても忙しいですよね。
こうした限定的な表現「~だけ」「~のみ」「必ず~する」「絶対に~である」などはひっかけ問題の文章の典型例です。問題文の表現だけを見ても問題を作る人の意図が見えてきますね。
また、公立高校入試の選択問題にもある程度の傾向が見られます。
特に、社会は例年、3分の1が選択問題です。それを過去10年分、「ア」が何個、「イ」が何個と数えた人がいます。私です。
そうすると何が分かるかというと、一番個数の多い選択肢が「ウ」であることが分かります。確率でいうと28%ぐらいです。単純な確率だけで考えると「ウ」が一番高い確率で正解ということになりますね。
これも問題を作る人の意図が隠されています。
例えば、選択肢の「ア」を正解にすると、勉強して知っている人はあっさり「アが正解だ」と気づくので、ほかの選択肢を見ずに次の問題へ進んでしまいます。何度も言いますが、試験問題を作る人は、皆さんに「よく考えてほしい、悩んでほしい」と考えています。
そうすると、ほかの選択肢と見比べて正解を吟味する時間が必要になります。そこで、選択肢を入れ替えたり、正解と不正解を惑わせるような問題を作るわけです。
神に祈る場合は「ウ」を選べばいいわけですが、試験のすべてをそうするわけにはいきませんね。しっかりと準備をして努力を積み重ねましょう。しかし、残念ながら、すべての努力は報われるとは限りません。ですが、合格する人はたいていみんな努力しています。勝負は時の運になる場合がありますが、努力は決してあなたを裏切りません。
最後まであきらめずに合格を勝ち取りましょう!
サポート全力で行います、一緒に最後まで頑張ろう!!