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この冬に読みたい、受験に出た作家の短編集

この冬に読みたい、受験に出た作家の短編集

  • 2022.01.11
  • ブログ

盛岡の塾、トップノートのアトムです。
ご訪問頂きありがとうございます。

先日、岩大附中の入試が終わりました。
特集記事はこちら

今年の岩大附中の入試で、私が持っている作品からの出題があったことから、
調子に乗りまして、今回は「受験に出た作家の短編集」というテーマで、
いくつか本を紹介しようと思います。
短編集ということで、ふだん本を読まない方にもとっつきやすいかと思います。
塾らしく「受験に出た作家」としてますが、ためになるかどうかではなく、
純粋に読んで温かい気持ちになっていただければと思います。
それでは、参ります。

(参考までにAmazonリンクをつけますが、購入してもTopNoteには一銭も入りませんので、
どうぞご安心ください(!?))

2022岩大附中ほか多数出題 辻村深月「サクラ咲く」

悠は、”未来”をきちんと変えた。

「サクラ咲く」所収「約束の場所、約束の時間」 2022岩大附中出題箇所より

表題作「サクラ咲く」ほか、附中で出題された「約束の場所、約束の時間」、そして「世界で一番美しい宝石」の3作を収めた一冊となっております。作者の辻村深月は「冷たい校舎の時は止まる」というミステリー作品でデビューしましたが、この本に収録されている物語はいずれも学校を舞台に繰り広げられる青春作品となっております。
表題作の「サクラ咲く」は、主人公の塚原マチが図書館で見つけた「サクラチル」と書かれた便せんから始まります。十代ながら挫折を味わった方に特に読んでほしい一作です。

「くちびるに歌を」の作者が贈る超能力者の物語 「私は存在が空気」

朝に目が覚めて、青空がひろがっていたとき、部屋の窓をあけて目をつむることがある。このまま風にとけて空にすいこまれていかないかなとおもうのだ。

表題作「私は存在が空気」より

作者の中田永一は「乙一」の別名義であり、「くちびるに歌を」は新垣結衣さんら豪華キャストにより映画化もされており、また宮城県の高校入試にも出題されております。
超能力者というと圧倒的ヒーローといった感じがしますが、この短編集に登場する超能力者の皆さんは決してそうではなく、我々普通の人間と同じく悩み苦しんだり、能力を持っているからこそ悩んだり、そういった心境が鮮やかに描かれております。作品としてはライトなものが多く収められており、読書らしい読書をしたことのない方にこそ進めたい一冊となっております。

センター試験の最中に号泣!? 江國香織「つめたいよるに」

「今までずっと、だよ」

「デューク」より

江國香織の21編が収録された短編集となっております。冒頭の作品「デューク」は2001年のセンター試験「国語Ⅰ」で全文が出題され、試験中に泣いてしまったという報告がネットでは見られます。特に犬を飼っている方には琴線に触れる部分がある一作であり、また江國氏の読者を引き込む技術が随所にみられる一作でもあります(そこをセンター試験では問われました)。大学入試に出題されてはおりますが、中学生でもすんなりと読める一冊かと思いますので、ぜひ一度味わっていただきたい作品です。

初めての本の紹介ブログでしたので、拙い部分もあったかと思いますが、ぜひこの冬を一緒に過ごす一冊を探す参考になればと思います。
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